犬島~家プロジェクトと犬島時間とそして廃墟~

これまで、学生時代に二回行ったことがあった犬島。
以来、かなり久々に上陸しました。

犬島 精錬所 廃墟 岡山

精錬所の廃墟がきっかけで興味をもった犬島。

「精錬所美術館」ができてから行っていなかったので、あの手付かずの廃墟がどのように変わってしまったんだろうと、興味と心配をもって行ってきたのでした。。。

犬島精練所美術館

美術館をとりあえず見終わったときは、「あぁ、こんなものか。」と、特にスーパーおもしろくもなく、かといって面白くないわけではなく、といった印象でしたが。

犬島 家プロジェクト

美術館見終わり、「家プロジェクト」を順番にまわっていたとき、たまたま出会った語り部さんみたいな島民のおばあちゃんのあつい解説を聞いて納得しました。

精錬所に使われていた特殊な煉瓦に蓄熱の効果があり、
美術館のあらゆる場所に使用されている。
煙突やアーチ状の内部のつくり等々が外部からの
空気をうまく美術館内部に取り入れ流れをつくりだしている。
等々、
空調に精錬所のつくりが大きくいかされているということです。

また、再利用されているのであろう特殊な煉瓦や窓枠やら、内部の重厚感や暗さが、独自の雰囲気を醸し出しているのは言うまでもなく。

犬島の特性と美術館の融合がうまくいっているなと、思えました。

おばあちゃんに出会えてよかった。

犬島 精練所美術館

手付かずの廃墟ではなく、観光地化された廃墟になってしまったけれど、
ちゃんと触れることのできる距離感だったし、
島の自然の中で朽ちゆく人工物のなんともいえない美しさと、そこに新しい価値観をもった人工物を被せてできた、犬島の歴史の層みたいなものを感じることができます。



家プロジェクトも犬島時間の作品も、見応えのあるものばかりで。

一日で見て回れるのですが、もう一日くらい滞在したい気分になりました。

そして、10年近く前は島民の生活に根付いた場所で、都会的表現をすると、本当に何もない場所だったのですが、
お洒落なカフェやら雑貨屋さんやら、お食事どころ等あか抜けた場所がわんさかあって驚きました。

来年は一泊できたらいいなー。


犬島 家プロジェクト
http://www.benesse-artsite.jp/inujima-arthouse/

精錬所美術館 
http://www.benesse-artsite.jp/seirensho/

犬島時間
http://blue-works.jp/inujima/

犬島とは
http://www.pref.okayama.jp/kikaku/chishin/ritou/08inujima/

犬島時間2014の作品たち

犬島時間2014
犬島時間2014
犬島時間2014
犬島時間2014
犬島時間2014
犬島時間2014

船着いたとき、出るときのこの港でのパフォーマンス、よかったな〜。
着いたときは速攻テンションあがったし、
お別れのときはなんだか切なくなった。

廃墟2014

犬島 廃墟
犬島 廃墟
犬島 廃墟
犬島 廃墟
犬島 廃墟
犬島 廃墟
犬島 廃墟
犬島 廃墟
犬島 廃墟
犬島 廃墟

精錬所に使われていた特殊な煉瓦。
蓄熱性があるということ。

海べりにある、この煉瓦でできた壁群は廃墟にしては奇麗すぎないか、
という意見を他のブログ等でもお見かけするし私も実際感じた。

見たところ、聞いたところで想像するに、
人々が近づく場所は安全な強度が必要だろうから
ここだけ少しもとの構造物に強度を増したり等
少し手を加えた結果なんじゃないかと思う。

あくまでも私の想像です。。


それにしてもこの煉瓦、かっこいい。